田代恵太研究科学生(外科学講座 大学院生:33期)が、日本外科学会 若手外科医のための臨床研究助成を受賞しました。
2025年4月17日
2025年4月12日に仙台国際センターで開催された第125回日本外科学会定期学術集会にて、日本外科学会が主催する令和6年度臨床研究助成受賞者の表彰式が開催されました。
受賞タイトル:「Exosomeを介した癌細胞、癌関連線維芽細胞、免疫細胞のCrosstalkの解明」
田代恵太研究科学生は、外科学講座の上野秀樹教授/岡本耕一講師指導のもと、大腸癌における新たな予後指標であるDesmoplastic Reaction(DR)分類に基づいて癌関連線維芽細胞を大腸癌手術検体から分離培養し、それぞれの癌関連線維芽細胞由来のエクソソームの解析を行ってきました。その中で、Immature型のDR間質から分離した癌関連線維芽細胞のエクソソームは抗腫瘍免疫を強く抑制することを証明しました。DR分類は本講座より報告し、治療転帰に関与することが明らかとなっている新たな癌間質の病理組織学的分類法であり、本研究ではこのDR分類を活用した新規治療開発を目指しています。その臨床的価値から優秀な臨床研究と高く評価され、表彰を受けました。表彰式では、日本外科学会武冨紹信理事長から表彰状と助成金が贈呈されました。

日本外科学会武冨紹信理事長(右)と田代恵太研究科学生

外科学講座 上野秀樹教授(左)と田代恵太研究科学生