国語・国文学
沿革
国語・国文学は昭和49年防衛大学校の東節夫教授が兼任し、平成3年度まで担当し、平成4年度から5年度まで山崎正伸非常勤講師が、平成6年度から22年度まで名倉正博非常勤講師(平成7年助教授、平成18年教授、平成23年退官)が、そして平成18年度からは伴野英一非常勤講師(平成19年講師)、加えて平成23年度からは宮岸雄介講師が担当し、現在に至っている。
教育の概要
国語・国文学(Ⅰ)では、文章表現法について実践的に学ばせ、日本語の特質についての知見を教授すると共に、学術を志向した文章を書くことを通じて、近年力不足が懸念される論理的思考と表現力を培っている。国語・国文学(Ⅱ)では、上代から近代に至る古典作品の講読を通じて、現代に通じる日本古典文学の価値や特性、日本人の心、就中その死生観についての考察を行い、もって医師たるに相応しい豊かな感性の育成に努めている。
研究の要約
伴野講師は、日本近世文学会、全国大学国語国文学会等において学会活動を行う。主に日本近世の文芸を専門に研究し、研究業績として『新編西鶴全集』(共著、勉誠出版)、『新版色道大鏡』、『江戸吉原叢刊』(共著、八木書店)、『江戸狂歌本選集』(共著、東京堂出版)のほか、主に戯作文芸に関する論考など数篇の論文、及び学会発表等がある。
宮岸講師は、日本中国学会、東北中国学会、日本道教学会などにおいて学会活動を行なう。主に中国における史学思想、文学思想をテーマに研究し、研究業績に唐代史家劉知幾の史学観、六朝隋唐時代の史学思想の展開、文体論と史学、史家の文学史観など関する論文等三十数篇がある。著書に中国人の生活から思考様式を考察した『とらえどころにない中国人のとらえかた』(講談社+α新書)、『中国語文法トレーニング』(高橋書店)等十数冊がある。