医学科 Medicine

耳鼻咽喉科学

耳鼻咽喉科学講座は1977年の病院開設と同時に、当時国立病院医療センター耳鼻咽喉科部長であった井上鐵三が初代講座教授として着任し開設された。井上教授は気管食道科学の研究において多くの業績を残した。とくに嚥下障害に対するX線学的かつ電気生理学的研究の評価が高く、数々の実績を有している。
その後1997年に北原哲が講座を主宰した。北原教授は喉頭科学、気管食道科学および頭頸部腫瘍学を専門とし、レーザー治療や嚥下障害の研究において先駆的な実績を多数残している。
2006年より塩谷彰浩が3代目教授に就任し、「喉頭機能の温存と再生」の観点から喉頭科学および気管食道科学の分野で多くの業績を残し、咽喉頭癌の低侵襲手術としてTOVS(Transoral Videolaryngoscopic Surgery)を新規術式として開発した。第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(2022年5月)では「咽喉頭癌の経口的手術と反回神経の再生医療」と題して、宿題報告を担当しており、2021年から防衛医科大学校病院長に就任している。
2022年より荒木幸仁が4代目教授に就任し、現在に至っている。現在は荒木教授のもと、後述の如くさらにバラエティーに富んだ先駆的な基礎的、臨床的研究および診療を行っている。当教室では、これまでに学術的に優れた数多くの業績を報告し、Academicや自衛隊幹部として活躍する多くの人材を輩出している。

学生教育(担当講義等)

医学科第3学年

  • 内分泌系 甲状腺・副甲状腺疾患
  • 免疫アレルギー系 鼻アレルギー


医学科第4学年

  • 感覚器系 耳鼻咽喉科学概論、耳科学、鼻科学
  • 口腔咽頭科学、喉頭科学、頭頸部腫瘍学等
  • 救急総合医学系 嚥下、難聴、めまい等
  • 基本臨床技能実習(OSCE) 頭頸部診療


医学科第4–6学年

  • 臨床講義 人工内耳、嚥下障害、睡眠時無呼吸、頭頸部腫瘍等
  • 臨床実習(BSL) 2週間(第4学年または第6学年)


看護学科第1学年

  • 疾病治療論D「耳鼻咽喉科の代表的な疾患と治療」

研修医教育

初任実務研修
主に耳鼻咽喉科を志望する研修医が卒後2年次に3か月または6カ月の初期研修を行う。初歩的な耳鼻咽喉科診察手技の鍛錬から入院患者の病棟管理、主に助手として手術を経験する。小手術などは上級医の指導の下で可能な範囲で手技を経験させることを重視した積極的な指導を行っている。また学会発表、症例報告などの論文投稿も積極的に行っている。

専門研修
耳鼻咽喉科専門医取得を最低限の目標に、卒後5年目以降2–3年の研修を行う。外来診療、病棟診療の中心として数多くの入院、手術症例などを経験する。上級医の指導の下に術者や助手として手術手技や様々な検査等を積極的に研鑽し、限られた研修期間でできるだけ多くの経験を積むことを重視した指導を行っている。また状況に応じ、一般病院(西埼玉中央病院、さいたま赤十字病院など)において短期間の部外研修を行い、重症患者が中心の大学病院では逆に余り経験できない耳鼻咽喉科一般のCommon diseaseの経験を積む。主に全国学会や国際学会での発表、論文投稿も積極的に行っている。

医学研究科教育

卒後8年目以降に医学研究科に入学し、学位(博士)取得を目標に4年間の基礎研究を行う。各自が自らのテーマを追求する姿勢を重視しながら教官が指導を行い、講座全体で切磋琢磨しながらActiveな研究活動を行っている。
主に頭頸部腫瘍や喉頭気管疾患、内耳疾患に対する遺伝子治療や再生医療などをテーマとした研究を中心に、学内では解剖学講座や薬理学講座、医用工学講座、防衛医学研究センター、学外では国立がん研究センター、千葉大学、東邦大学などと共同で研究を進めている。海外留学も積極的に推奨しており、近年はペンシルバニア大学、ミシガン大学、テキサス大学、オレゴン健康科学大学などへ留学生を送り出している。
また基礎研究のみならず日常診療も担当し、研修医や学生等の臨床教育指導の役割も担っている。研究成果は主に国際学会などで発表し、英語論文として投稿する。近年は評価の高い学術誌に採択される論文が増加してきており、学術的に高く評価される研究を数多く行っている。

病院長塩谷彰浩AkihiroShiotani

教授荒木幸仁KojiAraki

准教授  鈴木 洋   Hiroshi Suzuki

講師   宇野 光祐  Kosuke Uno

助教谷合 信一  Shinichi Taniai

捨田利 慧  Kei Shatari

名誉教授 北原 哲   Satoshi Kitahara

非常勤医師
栗田 昭宏 Akihiro Kurita    さいたま赤十字病院 耳鼻咽喉科 部長
冨藤 雅之 Masayuki Tomifuji  武蔵境耳鼻咽喉科 院長


研究科医師
佐藤 元裕 Motohiro Sato  (防衛医科大学校 31期卒)
坪井 秀之 Hideyuki Tsuboi  (防衛医科大学校 35期卒)
山崎 直弥 Naoya Yamazaki (防衛医科大学校 34期卒)
犬塚 義亮 Yoshiaki Inuzuka  (防衛医科大学校 35期卒)
関  雅彦 Masahiko Seki    (防衛医科大学校 36期卒)
平野 正大 Takahiro Hirano (防衛医科大学校 37期卒)
安武 新悟 Shingo Yasutake  (防衛医科大学校 37期卒)

専門研修医(防衛医科大学校 39期‐41期卒)
和田 圭史  Keishi Wada
渡邊 輪   Rin Watanabe
茂木 有希  Yuki Motegi
瀬越 健太  Kenta Segoe
田中 久美子 Kumiko Tanaka
西 純平   Junpei Nishi
加藤 沙織  Saori Kato
長井 健一郎 Kenichirou Nagai
橋田 祐樹  Yuki Hashida
古川 勝己  Katsumi Furukawa

初任実務研修医(防衛医科大学校 44期卒)
常盤 あゆみ Ayumi Tokiwa

医局秘書・検査技師
戸田 舞   Mai Toda     医局秘書
倉澤 淑子  Toshiko Kurasawa 医局秘書
加藤 茉由子 Mayuko Kato   言語聴覚士
小林優希  Yuki Kobayashi  検査技師

耳科領域

爆傷による耳鳴・難聴発生に関する研究
水足、栗岡、佐藤 共同研究:解剖学教室 小林教授 防衛医学研究センター 佐藤教授
テロや紛争の増加に伴い、増え続ける頭部爆傷患者の中で最も多いのが耳関連の外傷であり、帰還後の耳鳴や難聴が社会問題となっています。爆傷研究の中心は爆薬や圧縮空気を用いた動物実験ですが、その危険性や動物が高率に死亡することから倫理的に困難であり、研究がなかなか進んでいないのが現状です。
そこで、我々は安全かつ簡便で、再現性が良く無駄な犠牲死が全くないLaser–induced shock waveを用いた動物モデルを確立しました。また、Gap detectionを利用した耳鳴評価のための行動実験も行い、聴覚伝導路・辺縁系の解析も実施中です。
防衛医大ならではの研究であり、世界が最も注目している領域の一つです。


衝撃波照射後の有毛細胞聴毛

センダイウイルスベクターを用いた内耳遺伝子治療
水足、栗岡、佐藤 共同研究(株)IDファーマ
感音難聴に対する治療として現在様々な治療が行われていますが、中でもウイルスベクターによる内耳遺伝子治療は将来有望な治療法の一つです。センダイウイルスベクターこれまでに内耳への遺伝子導入には成功しているものの、その導入効率や導入手技による聴力低下の懸念などから、治療への応用が困難でした。我々はヒアルロン酸による正円窓膜の前処理により、センダイウイルスベクターの内耳移行性が亢進することを報告しました(Kurioka et al., Gene Therapy 2015)。現在、FGF–2遺伝子等を搭載したベクターを用いて爆傷モデル難聴の治療を精力的に行っています。


自衛隊検診データを用いた騒音性難聴関連遺伝子の検索
水足、栗岡、瀧端 共同研究:自衛隊中央病院 森田先生 分子生体制御講座 四ノ宮教授、松尾教授
急性、慢性の騒音暴露により永続的な難聴が生じる事は基礎研究および臨床研究でも証明されており、現時点で根本的な治療法がないため予防の重要性が指摘されています。一方で、騒音による聴覚障害の程度に関しての研究は、これまで研究に適したサンプルを収集する事が困難であることから、あまり行われていませんでした。 私たちは自衛隊中央病院の森田先生を中心に収集して頂いた検診データを用いて、騒音性難聴に関連する遺伝子の検索を行っています。すでに、動物実験で騒音性難聴の増悪因子となるNrf2遺伝子の発現量によって、聴力に差が生じることを自衛隊検診データにより証明しました(Honkura et al., Sci Rep 2016)。現在ゲノムワイド解析を行い、難聴との関連が疑われる関連遺伝子の絞り込みを行っています。


頭頸部癌研究

TOVS術中風景

        TOVS術中風景

咽喉頭癌に対する経口的喉頭機能温存手術
中下咽頭、喉頭声門上癌に対する経口的喉頭機能温存手術「内視鏡下経口的切除術(Transoral video laryngopharyngoscopic surgery: TOVS)」を当科で開発した(Shiotani A et al. Ann. Oto, Rhino, Laryngol. 2010、 Shiotani A et al. Otolaryngol Head Neck Surg. 2011 他)。早期から切除可能な範囲の進行癌まで、本邦における先駆者として、最も多くの症例数を誇り、現在では国際的にも広く認知されている。


頭頸部癌に対するSentinel Node Navigation Surgery(SNNS)
共同研究:国立がん研究センター 藤井分野長
センチネルリンパ節(SN)とは原発巣から最初にリンパ流が到達するリンパ節であり、SNNSとはSNの転移の有無によりリンパ節郭清術の必要性を判断する手技である。cN0症例における不要な頸部郭清術の省略を可能とし、個別化治療、低侵襲化治療が期待でき、乳癌や皮膚癌においては広く臨床応用されている。当科では頭頸部癌に対するSNNSの臨床研究を積極的に進め報告してきた(Tomifuji M et al. Ann Surg Oncol. 2008)。また新規ICG蛍光法による問題点を克服し、より正確な検出を目指した基礎研究などを行っている(Araki K, et al. Otolaryngol Head Neck Surg. 2014)。


新しい頭頸部癌腫瘍マーカーの開発
共同研究:東邦大学外科 島田教授 頭頸部癌患者、健常コントロールの臨床血液検体を用いて、従来のSCC 抗原やCYFRA と比較し、鋭敏な新しい腫瘍マーカー開発を行っている。保険収載をめざし、Midkine, 抗p53 抗体などの検討をELISA を用いて行っている。(Yamashita T et al. Cancer Medicine2016)


BioKnife(右)による腫瘍溶解

      BioKnife(右)による腫瘍溶解

腫瘍溶解性センダイウイルスによる頭頚部癌治療
共同研究:(株)IDファーマ
難治性悪性腫瘍として知られる甲状腺未分化癌や切除不能頭頸部扁平上皮癌に対する腫瘍溶解性組み換えセンダイウイルス(BioKnife)による前臨床研究を行っている。BioKnife は感染細胞周囲の細胞が uPA活性を示す場合のみ細胞間の融合・細胞死を導く。uPA はほとんどの正常組織では活性を示さないため、BioKnife は腫瘍特異的に作用する。様々な国際学会において発表し、高い評価を得ている。


腫瘍溶解性センダイウイルス療法に伴う免疫誘導による転移抑制効果の検討
共同研究:(株)IDファーマ
腫瘍溶解性センダイウイルス(BioKnife)治療では、原発巣に対する局所治療の結果、腫瘍溶解により腫瘍特異的免疫が誘導され、転移巣への抗腫瘍効果も期待できる。免疫非抑制マウスモデルを用い、遠隔転移抑制効果の検討を行っている。


SNにおけるレポーター遺伝子(GFP)発現

 SNにおけるレポーター遺伝子(GFP)発現

頭頸部癌センチネルリンパ節を標的とした新規治療法開発
共同研究:(株)IDファーマ
原発腫瘍への薬剤等の治療が、リンパ流により移行しSNにおいても効果を発現する可能性がある。そこでセンダイウイルスベクターの移行を検討し、SNにおける遺伝子発現を確認した。本研究によりAHNS 9th International Conference on Head and Neck Cancer (Tanaka Y et al. Seattle, USA 2016)においてポスター賞を受賞した。cN0症例における潜在的リンパ節転移に対する新規治療法の基礎検討を進めている。


AP–1 阻害剤による頸部リンパ節転移抑制効果の研究
共同研究:富山化学
細胞の遊走浸潤のkey factor のひとつとされる転写因子activator protein–1 に注目し、その活性を阻害する低分子化合物を用いた転移抑制効果とその作用機序を証明した(Kamide D, et al. Cancer Science, 2016)。


放射線誘発口腔粘膜炎に対する新規治療法開発
共同研究:ツムラ、富山化学
化学放射線療法において必発し、患者のQOL、治療完遂率に与える影響の大きい口腔粘膜炎に対して、今後の臨床につながる新規治療の基礎的研究を行っている。漢方薬(半夏瀉心湯)による軽減効果を臨床試験、基礎的研究双方から(Yamashita T et al. Support Care Cancer 2015)、またactivator protein–1 阻害剤による抑制効果についての研究を行っている。

咽喉頭気管の研究

ナーブリッジによる反回神経再生

    ナーブリッジによる反回神経再生

反回神経過誤支配克服を目指した新規治療法の開発
共同研究:解剖学講座 小林教授、 東洋紡
反回神経切断後の機能回復を目指し、過誤再生を克服する研究を行っている。反回神経切断モデルに対する神経再生チューブ(ナーブリッジ)の効果を報告した(Suzuki H et al. Laryngoscope 2015)。さらにチューブ内に過誤再生抑制に有効な抗体を投与することで、有意な声帯運動回復効果を認め、学会にて報告した(鈴木ら 日本耳鼻咽喉科学会、広島 2017)。
更なる改善効果を目指した遺伝子治療などによる検討を進めている。


気管狭窄防止効果(タクロリムス)

   気管狭窄防止効果(タクロリムス)

喉頭気管狭窄の新しい治療法
共同研究:(株)IDファーマ
安全性の高いセンダイウイルスベクターによる遺伝子治療、カルシニューリン阻害剤(タクロリムス)を用いた新しい治療法を検討している。ラット気管狭窄モデルを新たに確立し、SeV が喉頭、気管へ遺伝子導入可能であることを証明し(Mizokami D et al. Laryngoscope 2013)、治療遺伝子搭載SeVやタクロリムスの増殖抑制による狭窄防止効果を報告している(Mizokami D et al. PlosOne 2015, Mizokami D et al. Laryngoscope 2015)。


咽喉頭気管粘膜疾患および末梢運動神経における細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)のメカニズム解明
共同研究:生化学 佐藤教授
近年、細胞増殖に必須のExtracellular signal–regulated kinase(ERK) 経路が創傷治癒に関与することが示唆されている。気管・咽喉頭・食道粘膜での創傷治癒・末梢運動神経損傷後の再生過程におけるERK のメカニズムの解明を試みる。ERK ノックアウトマウスおよびERK 阻害剤を用いて、難治性疾患に対する新たな治療法の開発をめざし、臨床応用への可能性を探る。

業績集

過去3年の主要業績(英文論文のみ)

  1. Hirokawa Shotaro, Araki Koji, Yamashita Taku, Uno Kosuke, Tomifuji Msayuki, Shimada Hideaki, Shiotani Akihiro. The value of serum p53 antibody as a biomarker in oral and pharyngeal squamous cell carcinoma. Acta Otolaryngologica 143(1): 85-90, January 2023
  2. Nakamura Yoshinari, Kurioka Takaomi, Sano Hajime, Furuki Shogo, Yamashita Taku, Clinical Characteristics and Corticosteroid Responses of Acoustic Neuroma Treated as Idiopathic Sudden Sensorineural Hearing Loss. Journal of International Advanced Otology 19(1): 5-9, January 2023
  3. Tatsushima Daisuke, Kurioka Takaomi, Mizutari Kunio, Suzuki Jun, Ikeda Ryoukichi, Hisaoka Takuma, Koshiba Yasutoshi, Takahashi Hiyori, Hashimoto Hikaru, Katori Yukio, Shiotani Akihiro. Effects of Unilateral Vagotomy on LPS-Induced Aspiration Pneumonia in Mice. Dysphagia 38(5): 1353-1362, February 2023
  4. Kondo Takahito, Tsukahara Kiyoaki, Kawakita Daisuke, Yoshimoto Seiichi, Miura Kouki, Sugasawa Masashi, Chikamatsu Kazuaki, Matsuzuka Takashi, Oze Isao, Kitamura Morimasa, Murakami Yoshiko, Otozai Shinji, Shinozaki Takeshi, Ohba Shinichi, Araki Koji, Mizumachi Takatsugu, Sato Dai, Wakisaka Naohiro, Hirakawa Hitoshi, Hasegawa Yasuhisa. Macroscopic and multiple metastases in sentinel lymph node biopsy are respectively associated with poor prognosis in early oral cancer. Int J Clin Oncol 28(4):512-520, February 2023
  5. Yamamoto Kengo, Kurioka Takaomi, Ohki Motofumi, Sano Hajime, Yamashita Taku. Is repetitive systemic corticosteroid therapy effective for idiopathic sudden sensorineural hearing loss? a retrospective study. Frontiers in Neurology 14: 1167128, April 2023
  6. Tsunoi Yasuyuki, Tsuda Hitoshi, Kawauchi Satoko, Araki Koji, Sato Shunichi. Enhanced Therapeutic Effects of an Antitumor Agent on Subcutaneous Tumors in Mice by Photomechanical Wavebased Transvascular Drug Delivery. Journal of Cancer 14(10): 1773-1780, June 2023
  7. Kimura Eiko, Tomifuji Msayuki, Uno Kosuke, Taniai Shinichi, Araki Koji, Shiotani Akihiro. Evaluation of chronological changes in videofluorographic findings after transoral videolaryngoscopic surgery to reveal mechanism of dysphagia. Auris Nasus Larynx 50(3): 374-382, June 2023
  8. Ozawa Taijiro, Oze Isao, Matsuzuka Takashi, Sasaki Eiichi, Yokoyama Junkichi, Sano Yoshie, Tomifuji Masayuki, Araki Koji, Kogashiwa Yasunao, Tateya Ichiro, Agena Shinya, Sakashita Tomohiro, Tsuzuki Hidenori , Terada Hoshino, Suzuki Hidenori, Nishikawa Daisuke, Beppu Shintarou, Matoba Takuma, Mukoyama Nobuaki, Oguri Keisuke, Hasegawa Yasuhisa. Indications for sentinel lymph node biopsy in node-negative oral cancers. Head Neck 45:2533-2543, August 2023
  9. Yonaga Hiroya, Uno Kosuke, Taniai Shinichi, Seki Masahiko, Matsuno Naoki, Shiotani Akihiro, Araki Koji. Delayed postoperative bleeding associated with laryngopharyngeal necrosis following salvage endoscopic laryngopharyngeal surgery for recurrent adenoid cystic carcinoma of the tongue base after carbon ion radiotherapy: Case report. Acta Oto-Laryngologica Case Reports, Volume 8, 2023 - Issue 1 | Published Online, September 2023
  10. Nitta Yoshihiro, Kurioka Takaomi, Furuki Shogo, Sano Hajime, Yamashita Taku. Effect of Statins on Hearing Outcome in Patients with Idiopathic Sudden Sensorineural Hearing Loss. Laryngoscope Investigative Otolaryngology, doi.org/10.1002/lio2.1170, October 2023
  11. Takenaka Tatsuya, Mizokami Daisuke, Takihata Saki, Araki Koji, Shiotani Akihiro. A case of airway emergency due to deep neck infection treated by oral intubation without tracheostomy: Is tracheostomy essential in the treatment of deep neck abscesses?. Journal of hospital general medicine 5(2):21-24, 2023
  12. Kurioka Takaomi, Mizutari Kunio, Satoh Yasushi, Kobayashi Yasushi, Shiotani Akihiro. Blast-induced central auditory neurodegeneration affects tinnitus development regardless of peripheral cochlear damage. Journal of Neurotrauma, in press, 2023
  13. Furuki Shogo, Sano Hajime, Kurioka Takaomi, Nitta Yoshihiro, Umehara Sachie, Hara Yuki, Yamashita Taku. Investigation of hearing aid fitting according to the national acoustic laboratories’ prescription for non-linear hearing aids and the desired sensation level methods in Japanese speakers: a crossover-controlled trial. Auris Nasus Larynx, in press, 2023
  14. Tsunoi Yasuyuki, Kawauchi Satoko, Yamada Naoki, Araki Koji, Tsuda Hitoshi, Sato Shunichi. Transvascular Delivery of Talaporfin Sodium to Subcutaneous Tumors in Mice by Nanosecond Pulsed Laser-induced Photomechanical Waves. Photodiagnosis and Photodynamic Therapy (in press)
  15. Takihata Saki, Kurioka Takaomi, Mizutari Kunio, Shiotani Akihiro. Factors affecting the incidence of chorda tympani nerve transection in middle ear surgery. Laryngoscope Investigative Otolaryngology 1‐7: doi:10.1002/lio2.976. (2022.11)
  16. Yasutake Shingo, Mizokami Daisuke, Takihata Saki, Araki Koji, Shiotani Akihiro. A Case of Pancreatic Metastasis From Small Cell Neuroendocrine Carcinoma of the Oropharynx. Cureus. 14(8): e27872. doi:10.7759/cureus.27872. (2022.8)
  17. Kurioka Takaomi, Mizutari Kunio, Satoh Yasushi, Shiotani Akihiro. Correlation of Blast Induced Tympanic Membrane Perforation with Peripheral Cochlear Synaptopathy. Journal of neuro trauma 39(13-14): 999-1009. (2022.7)
  18. Mizokami Daisuke, Takihata Saki, Araki Koji, Shiotani Akihiro. Characteristic Findings of Omicron Throat. JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE. 4(4): 194-195. (2022.7)
  19. Ikegami Kan, Mizokami Daisuke, Takihata Saki, Uno Kosuke, Shiotani Akihiro. A case of cervical esophageal cancer with a supraclavicular abscess. JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE 4(4): 174-177. (2022.7)
  20. Araki Koji, Uno Kosuke, Tomifuji Masayuki, Takihata Saki, Shiotani Akihiro. Transoral Videolaryngoscopic Vocal Fold Medialization Technique With Calcium Phosphate Cement. Laryngoscope 132(5): 1099-1103. (2022.5)
  21. Yamamoto Kengo, Kurioka Takaomi, Ohki Masafumi, Ohashi Kentaro, Harada Yuki, Asako Yukiko, Sano Hajime, Yamashita Taku. Immune-Nutritional Status as a Novel Prognostic Predictor of Bell’s Palsy. Audiology & neurotology 27(5): 418–426. (2022.5)
  22. Koji Araki and Akihiro Shiotani. Transoral Videolaryngoscopic Surgery (TOVS), Pharynx – Diagnosis and Treatment, Xiaoying Zhou and Zhe Zhang, IntechOpen, doi:10.5772/intechopen. 97473. https://www.intechopen.com/chapters/76379 (2021.4)
  23. Koji Araki, Kosuke Uno, Masayuki Tomifuji, Saki Takihata, Akihiro Shiotani. [How I Do It] Transoral videolaryngoscopic vocal fold medialization technique with calcium phosphate cement. Laryngoscope 2021 Nov 11. doi:10.1002/lary.29929. Online ahead of print. (2021.11)
  24. Eiko Kimura, Kunio Mizutari, Takaomi Kurioka, Satoko Kawauchi, Yasushi Satoh, Shunichi Sato, Akihiro Shiotani. Effect of shock wave power spectrum on the inner ear pathophysiology in blast–induced hearing loss. Sci Rep 11(1):1–12. doi:10.1038/s41598–021–94080–0 (2021.7)
  25. Takaomi Kurioka, Hajime Sano, Shogo Furuki, Taku Yamashita. Iron deficiency is associated with poor prognosis in idiopathic sudden sensorineural hearing loss. The Journal of Laryngology & Otology. 135, 508–512. doi:10.1017/S0022215121001079 (2021.4)
  26. Kunio Mizutari, Saki Takihata, Eiko Harada, Eri Inuzuka, Akihiro Shiotani. Patency of Anterior Epitympanic Space and Surgical Outcomes After Endoscopic Ear Surgery for the Attic Cholesteatoma. Otology & Neurotology 42(2):266–273. doi:10.1097/MAO.0000000000002872 (2021.2)
  27. Katsuki Niwa, Kunio Mizutari, Toshiyasu Matsui, Satoko Kawauchi, Shunichi Sato, Akihiro Shiotani, Yasushi Kobayashi. Tinnitus rat model generated by laser–induced shock wave; a platform for analyzing the central nervous system after tinnitus generation. Auris Nasus Larynx 48(1):82–89. doi:10.1016/j.anl.2020.07.019 (2021.2)
  28. Takaomi Kurioka, Hajime Sano, Shogo Furuki, Taku Yamashita. Speech discrimination impairment of the worse hearing ear in asymmetric hearing loss. International Journal of audiology. 60, 54–59. doi:10.1080/14992027.2020.1795282 (2021.1)
  29. Takaomi Kurioka, Sachiyo Mogi, Taku Yamashita. Decreasing auditory input induces neurogenesis impairment in the hippocampus. Scientific Reports. 11, 423. doi:10.1038/s41598–020–80218–z (2021.1)
  30. Takaomi Kurioka, Sachiyo Mogi, Taku Yamashita. Activity‑Dependent Neurodegeneration and Neuroplasticity of Auditory Neurons Following Conductive Hearing Loss in Adult Mice. Cellular and Molecular Neurobiology. 41, 31–42. doi:10.1007/s10571–020–00829–y (2021.1)

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