抗加齢血管内科
診療スタッフ
-
診療科長池脇 克則
-
資格等
- 内科学会評議員
- 動脈硬化学会評議員
- 総合内科専門医
- 循環器専門医
- 老年病専門医
- 認定産業医
-
資格等
診療日
診療内容
わが国では、諸外国に例を見ない速さで高齢化が進んでおり、今世紀半ばには2~3人に1人が高齢者という超高齢社会を迎えると予測されています。高齢者では、「人は血管とともに老いる」と言われるように動脈硬化を基盤とした疾患(心臓病、脳血管障害、末梢血管疾患など)が多いこと、また複数の疾患を合併することが特徴です。従って、高齢者では臓器医学のレベルを超えた臓器横断的診療体制が必要であり、まさにこれが我々の使命です。また、高脂血症、高血圧、メタボリック症候群などの生活習慣病に対する専門的な治療を行うことによって、動脈硬化性疾患の予防にも取り組んでいます。
当診療科では次のような疾患を治療しています。
動脈硬化性疾患(心臓病、脳血管障害、末梢血管疾患など)
生活習慣病(動脈硬化の危険因子)
高脂血症
高血圧
メタボリック症候群
静脈血栓症
動脈硬化による多臓器障害
その他の高齢者疾患
難治性高脂血症に対する特殊治療
悪玉コレステロール吸着療法(LDL アフェレーシス)
薬でコレステロールが低下しない、重症高コレステロール血症の方に行います。人工透析と似た方法で、体の血液を抜いて、悪玉コレステロールを取り除いたあと血液を体に戻します。
当診療科で行っている検査には以下のものがあります。
外来で行う検査
以下のような専門的な検査を行っています。すでに動脈硬化性疾患を発症した方だけでなく、健康診断で異常を指摘された方を対象にした「血管年齢」の評価にも有用です。
血管超音波検査
超音波を用いて、首や足の動脈の状態を調べます。30分ほど横になって行います。
上肢足首血圧比(ABI)
腕と足首の血圧を測定し、血管の狭いところや硬さを測定します。
血管CT検査
最新鋭のCTが導入されています。従来血管造影検査でしかわからなかった足の血管の状態が外来でわかります。
血管MRI検査
最新鋭のMRIが導入されています。大動脈や首の動脈の動脈硬化病変を診断することができます。高コレステロール血症の治療により動脈硬化の改善を判定できます。
特色
当診療科では、以前より脂質代謝異常の臨床に積極的に取り組んできました。循環器疾患を含む全身の血管疾患の診療に当たっています。また広く生活習慣病を診療して動脈硬化性疾患の1次、2次予防にも力を入れています。
患者数、症例数(年間)
外来患者数 | 約5,000名/年 |
---|---|
入院患者数 | 約150名/年 |
病床数 | 10床弱 |