検査部
診療スタッフ
-
検査部長、臨床検査医学講座教授松熊 晋
- 職位 臨床検査医学講座教授、検査部長、臨床検査部門および診断病理部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
研究領域
膵臓、肝臓の病理
肺病理
骨・軟部病変
外科病理一般 -
資格等
- 臨床検査専門医
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/1986年(防衛医大7期)
-
臨床検査医学講座准教授、検査部副部長緒方 衝
-
職位
臨床検査医学講座准教授、
診断病理部門および臨床検査部門 - 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
研究領域
腸管スピロヘータ症
肝胆膵の病理
外科病理一般 -
資格等
- 臨床検査専門医
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/1994年(防衛医大15期)
-
職位
臨床検査医学講座准教授、
-
検査部講師島﨑 英幸
- 職位 検査部講師、診断病理部門および臨床検査部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
資格等
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 臨床検査専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/1990年(防衛医大11期)
-
検査部講師宮居 弘輔
- 職位 検査部講師、臨床検査部門及び診断病理部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
研究領域
生殖・泌尿器科学領域の病理
外科病理一般 -
資格等
- 臨床検査専門医
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2006年(防衛医大27期)
-
検査部助教齋藤 眞理子
- 職位 検査部助教、診断病理部門および臨床検査部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
- 卒大/卒年 名古屋大学(医)/2019年
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臨床検査医学講座助教土屋 基裕
- 職位 臨床検査医学講座助教、診断病理部門、および臨床検査部門
- 専門分野 臨床検査医学(専攻医)および外科病理学
-
資格等
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 筑波大学(医)/2008年
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検査部高度専門研修医佐藤 貴子
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(高度専門研修)
- 専門分野 外科病理額および臨床検査医学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2009年
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臨床検査医学講座 研究科学生松永 絢乃
- 職位 診断病理および臨床検査部門(臨床検査医学講座研究科)
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
研究領域
骨軟部病変
外科病理一般
臨床検査医学 -
資格等
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2012年(防衛医大33期)
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検査部専門研修医栗原 歩
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2020年
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検査部専門研修医寺原 航
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2019年(防衛医大40期)
-
検査部専門研修医渡邊 尭宣
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2019年(防衛医大40期)
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検査部専門研修医井尻 香野
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2018年(防衛医大39期)
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検査部専門研修医窪島 啓介
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2017年(防衛医大38期)
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検査部専門研修医上村 哲
- 職位 診断病理部門および臨床検査部門(専門研修)
- 専門分野 外科病理学
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2017年(防衛医大38期)
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防衛医学講座助教(検査部臨床検査専門研修専攻医および通修診断病理医)吉松 真也
- 職位 臨床検査部門(専門研修専攻医)および診断病理部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
- 研究領域 骨軟部病変の研究
- 資格等 病理専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2016年(防衛医大37期)
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検査部臨床検査専門研修専攻医および通修診断病理医高橋 央
- 職位 臨床検査部門(専門研修専攻医)および診断病理部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
研究領域
骨軟部病変
外科病理一般 -
資格等
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/2015年(防衛医大36期)
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病態病理学講座教授佐藤 仁哉
- 職位 病態病理講座教授、診断病理部門および臨床検査部門
- 専門分野 外科病理学、臨床検査医学
-
資格等
- 病理専門医
- 細胞診専門医
- 臨床検査専門医
- 卒大/卒年 防衛医科大学校/1992年(防衛医大13期)
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検査部技師長菊池 武彦
- 職位 検査部技師長
検査部業務の概要
防衛医大病院検査部は、開院以来、臨床病理学(clinical pathology)に基づく検査の実践を運営の基本方針として、病理検査(anatomical pathology)と臨床検査(laboratory medicine)を一括して行っています。
病院診療を支える病理検査、臨床検査の結果は、常に信頼される精確なものでなければなりません。そのためには、ひとつひとつの検査方法を文書化し、検査値採取から検査結果報告までのプロセスを厳しく管理し、常にその結果報告の推移を注視する必要があり、また、検査機器のメインテナンスだけでなく、検査に携わる人員(医師、検査技師等)の力量評価、継続的な教育、そして、安全管理等にも気を配る必要があります。これら多岐にわたる管理や技術維持・向上を国際的な観点から審査・保証するものに、「ISO 15189」という国際認証があります。防衛医大病院検査部は、担任する全ての検査業務を見直し、改善・整備を行い、令和4年3月18日付をもって、「ISO 15189」を取得いたしました。これで、防衛医大検査業務が国際的に適正であることが認めて頂いたことになります。私たちは、さらに、これを維持できるよう、努力を重ねていく所存です。
病理検査(診断)には、検査部・臨床検査医学講座に所属する医師だけでなく、病態病理講座所属の医師、研究科学生等も参加しており、臨床各科とのカンファレンスも行い、また、臨床検査医学講座および病態病理講座と一体となって病理解剖を行い、剖検検討会も開催しています。
臨床検査には、臨床検査医の資格を持つ医師が精度管理等に従事するだけでなく、循環器内科や消化器内科、精神科等の医師が検査結果報告に関与しています。
以下、検査部門別の紹介をいたします。なお、輸血検査は、輸血・血液浄化療法部の業務となっていますが、その業務を実施する検査技師は検査部から出向しており、「輸血検査」も今回のISO 15189認定の対象内となっています。
検査案内
一般検査部門
一般検査室では尿・便、あるいは、髄液・腹水・胸水などの穿刺液から種々の検査を行っています。尿のスクリーニング検査は尿試験紙の色調変化を自動分析器で分析し、即時に臨床医のもとに報告しています。尿の有形成分(細胞等)は自動分析器でスクリーニングし、機器では判別できない場合には技師が顕微鏡で検査し、最終判定として報告しています。
主な分析装置
尿定性分析装置:UA-ROBO-700i 2台
全自動尿中有形成分分析装置:UF-1000i
臨床化学検査部門
臨床化学検査は血液・尿・髄液等に含まれる生化学成分を迅速かつ正確に測定し、疾患の診断や薬物投与の効果・治療の予後のために情報提供を行っています。
特に患者サービスの一環として「診察前検査」に迅速検査システムを導入し、主要な42項目の結果を1時間以内で報告して、診断と治療に重要な情報を提供しています。
主な分析装置
下記にまとめて記載
免疫血清検査部門
抗原-抗体反応を測定原理とする免疫学的検査を行います。従来は用手法検査の多かった部門でしたが、現在では化学発光法などの高感度測定系を用いた自動分析が主流となり、臨床化学検査部門と協力して腫瘍マーカーやホルモンの精密測定なども検査しています。
主な測定項目は感染症検査・腫瘍マーカー検査・甲状腺機能ホルモン・婦人科関連ホルモン・糖尿病関連ホルモン・血漿蛋白検査・アレルギー検査・細胞性免疫検査です。
免疫学的検査は一定の反応時間を必要とするため迅速報告は難しいのですが、ほとんどの検査項目において当日報告を実施しています。
主な分析装置
搬送接続:LABOSPECT TS、LABOSPECT 008 2台、ルミパルスPrestoⅡ 2台、ARCHITECTアナライザー i2000SR 2台
緊急検査機器:ARCHITECTアナライザー ci 4100 2台
血液測定ガス装置:ABL825FLEX 2台
HbA1c測定装置:DM-JACK 2台
アレルギー検査装置:Phadia 250
血液検査部門
血液検査室では血球算定・網状赤血球数・血液像検査・骨髄検査を行い、感染症・貧血・白血病等の精査を行います。また、凝固・線溶系機能検査を行い、これにより血友病等の出血性疾患、あるいはDICなどの血栓症の検査を行っています。
血液像検査のスクリーニングは機器で行いますが、難治性の貧血や白血病等の検査は標本を作製し、臨床検査技師が顕微鏡を用いて検査しています。
骨髄検査は貧血や白血病等の病名を診断するのに欠かせない検査で、これも標本を作製して臨床検査技師が顕微鏡を用いて検査を行っています。
主な分析装置
搬送接続1:HST-N、XE-5000 2台、SP-1000i、TS-2000
搬送接続2:IDS-880、CA-7000 2台
緊急検査機器:XT-4000i、CS-2100i
微生物検査部門
患者さんから採取された喀痰・尿・便などの検査材料中に病気の原因となる微生物(MRSA・セラチア菌・腸間出血性大腸菌O-157・結核菌など)がいないかを検査しています。検査は主に細菌が対象となり、病原菌が検出された場合には、どういう菌なのかという「同定検査」、どのような抗菌薬が効くのかという「薬剤感受性検査」を行っています。また、冬季に流行するインフルエンザウイルスなどに対する迅速抗原検査も行っています。その他、治療や院内感染対策に利用される各種統計資料(菌検出状況、抗菌薬感受性など)を定期的に報告しています。新型コロナ感染症検査として、LAMP法を用いた検査を行っています。
主な分析装置
全自動細菌検査装置:MicroScanWalkAwayDxM1092
遺伝子検査装置:GENECUBE、LoopampEXIA、GeneXpert
学会等による施設認定等
認定臨床微生物検査技師制度協議会 研修施設認定
病理検査部門(病理診断科)
病理検査は患者さんから採取された検査材料(組織・臓器・尿・喀痰など)の標本を作製し、顕微鏡下にて観察することにより診断を行っています。これらの業務は検査材料や処理法の違いにより、組織診と細胞診に大別されますが、いずれも病態の把握・治療方針・効果を検討する上で非常に重要な役割を担っています。
当部署のスタッフは認定病理専門医・細胞診指導医などの資格を持つ病理医および細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師によって構成されており、正確かつ質の高い情報を迅速に提供しています。
学会等による施設認定等
日本臨床細胞学会 施設認定
日本臨床細胞学会 教育研修施設認定
輸血・血液浄化療法部(出向)
3人の検査部スタッフが輸血・血液浄化療法部に出向しています。
(業務内容は、輸血・血液浄化療法部をご参照ください)
生理機能検査部門
生理機能検査とは、わたしたちの心臓や脳や筋肉が活動するときの微弱な電気信号を波形として記録したり、超音波診断装置(エコー)を使用して、からだの中にあるさまざまな臓器を画像化して観察することで身体の機能や、病気の診断、治療経過などを調べるために行う検査です。これらの生理機能検査は検査領域の認定資格を取得した検査技師が直接、患者さんに接しながら検査をします。
当院での主な検査項目
心機能検査
- 安静時12誘導心電図
- ホルター心電図
- トレッドミル負荷心電図
- マスター負荷心電図
- 血圧脈波検査(ABI/PWV)
超音波検査
- 経胸壁心エコー
- 経食道心エコー
- 血管エコー
- 腹部エコー
- 乳腺エコー
- 造影エコー
- 皮膚組織灌流圧検査(SPP)
呼吸機能検査
- 肺活量
- 努力性肺活量
- 機能的残気量
- 肺拡散能
- 気道抵抗
- 気道可逆試験
脳神経機能検査
- 脳波・睡眠脳波
- 筋電図
- 神経伝導速度
安静時12誘導心電図・ホルター心電図・運動負荷心電図検査
心臓は全身に血液を循環させるために一日に約10万回、微弱な電気信号により収縮と拡張を繰り返します。その電気信号をからだの表面で測定した「波形」が心電図です。心電図は手と足と胸に電極を付け心電計で測定します。心肥大・狭心症・心筋梗塞・心筋症など心臓に関わる異常があると心電図に変化がでます。
安静時12誘導心電図
ベッドに仰向けに寝ていただき、手首と足首に4個、胸に6個の電極をつけ安静時の心電図を測定します。
検査は長くても3分程度で終了します。
ホルター心電図
病院での安静時心電図検査は、長くても3分程度の時間です。
患者さんによっては「駅の階段を登ると胸が痛くなる」、「明け方に胸が痛くなる」など、病院外で自覚症状を感じる方がおられます。そこで、小型軽量の心電図記録装置を身につけそのまま帰宅し、日常生活中の24時間の心電図を測定します。翌日、記録した心電図を詳しく解析をします。2日がかりの検査です。
トレッドミル負荷心電図
安静時には現れない心電図変化を調べるために、トレッドミルと呼ばれる電動のベルトコンベアの上を歩いたり走ったりしながら心電図や血圧の変化を測定します。動きやすい服装で来院してください。
マスター負荷心電図
安静時には現れない心電図変化を調べるために、2段の階段を昇ったり降りたりする運動を一定時間繰り返したあとに、心電図を測定する負荷後検査です。
血圧脈波検査(ABI/PWV)
ABI検査(足関節上腕血圧比)は足首と腕の血圧を測定し、その比をとることで、からだの太い動脈が狭くなったり、詰まりがないか調べます。PWV検査(脈波伝搬速度)は心臓の拍動が手や足に伝わる速度から動脈硬化の程度を調べます。動脈硬化が進行すると血管の弾力性がなくなり、脈波の伝わる速度が速くなります。また硬さの指標CAVI値は年齢とよく相関することから、老化を反映する指標として血管年齢を表示します。
超音波検査(エコー検査)
超音波検査は、音が物にぶつかると反射する性質を利用した検査です。
からだの表面に探触子を押しあて、人の耳には聞こえない周波数の超音波をあてると、見たい臓器から反射波(エコー)がはね返ってきます。この反射波を画像化して観察することで、からだの中の臓器や血管の状態を調べることができます。検査する臓器ごとに次のように分かれています。
心エコー検査
心臓はつねに拍動を繰り返しています。心エコーでは心臓の拍動や弁の動き具合や血液の流れる方向や速度をリアルタイムで観察することができます。心筋梗塞・弁膜症・心肥大・心筋症・心不全など心臓疾患の診断や治療効果の評価に有用な検査です。
頸動脈エコー検査
動脈硬化を放っておくと、動脈の弾力性が失われて硬くなり、血管壁の内側にプラークと呼ばれる脂肪やコレステロールがたまることで、血管が狭くなったり、詰まったりして血液の流れが悪くなり、心臓や脳に障害が起こりやすくなります。頸動脈は、からだの血管の中で動脈硬化による変化を観察しやすい血管です。頸動脈エコーでは、脳梗塞の原因となるプラークの有無や血液の流れる速度から血管の詰まりの程度を調べます。
下肢静脈・動脈エコー検査
静脈の中に血液のかたまり(血栓)ができる病気を「深部静脈血栓症」といいます。その血栓が流れて肺の血管で詰まると「静脈血栓塞栓症」といい、呼吸困難や突然死をおこす危険性があります。
この病気は「エコノミークラス症候群」として広く知られていますが、飛行機に乗らなくても長時間、同じ姿勢で足を動かさないでいたり、適切な水分を摂らず脱水になったり、怪我をすることなどがきっかけとなり発症することがあります。深部静脈血栓症になると「急に片足だけが腫れて痛い」「足だけがむくんでだるい」などの自覚症状がでる場合と、まったく自覚症状がなくても血栓ができている場合があります。
太ももの付け根からふくらはぎの静脈の中に、血栓がないかを調べます。そのほか足の静脈の検査では、皮膚の表面に静脈がボコボコと浮き出てくる下肢静脈瘤の検査や、足の動脈の検査では「すこし歩くと足が痛くなり、休み休みでなければ歩けない」や「足が冷たい」などの症状がでる、閉塞性動脈硬化症の診断に有用な末梢動脈エコー検査を行っています。
腹部・乳腺・甲状腺エコー検査
肝臓・胆嚢・脾臓・膵臓・腎臓・前立腺・乳腺・甲状腺などが検査対象です。それぞれの臓器の大きさや形態を観察します。脂肪肝や胆石・胆嚢ポリープやがんの発見などに有用な検査です。腫瘍など、より詳細な検査が必要な場合には造影エコー検査を行う場合もあります。
皮膚組織灌流圧検査(SPP検査)
皮膚の毛細血管レベルの血流を調べます。皮膚にレーザーセンサーを貼り、カフを巻き加圧します。ゆっくり減圧しながら毛細血管の血圧を測定します。閉塞性動脈硬化症(PAD)やバージャー病・膠原病・糖尿病・透析導入・感染など足部虚血性潰瘍の治癒予測・切断術の適応や重症度評価・治療効果の判定に有用な検査です。
呼吸機能検査
肺や気管を出入りする空気の量や速度を調べます。鼻をクリップでつまみ、マウスピースをくわえて大きく息を吸ったり吐いたり、ひと息で思いきり吐きだして調べます。患者さんの理解と努力が検査結果に影響を及ぼしますので、検査技師の指示に合わせてがんばってください。
気管支ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)・肺気腫(肺胞が拡張して壊れる病気)などの診断や治療効果の判定を行います。また、大きな手術を控えている場合にも呼吸機能が低下していないか調べます。
脳波・睡眠脳波検査
脳が活動しているときには微弱な電流が発生しています。その電流をあたまの表面で測定した「波形」が脳波です。脳波は頭皮に電極を貼り付け、ベッドに横になりリラックスした状態で測定します。検査中に眠くなったら眠って構いません。てんかん・けいれん・意識障害・脳炎・脳梗塞・脳腫瘍・脳挫傷・脳機能低下など脳に関する疾患の診断や治療効果を調べています。また、脳死判定にも使用されます。
筋電図・神経伝導速度検査
運動障害や脱力やしびれなど、筋肉や神経障害の程度を調べます。
筋肉が活動する際に発生する微弱な電気信号を波形として記録したり、神経に微弱な電気刺激を加え刺激の伝わる速度を測定します。筋電図検査は筋肉に針を刺したり、神経に電気刺激を加えたりするため痛みを伴う場合もあります。患者さんの理解と協力が必要な検査です。
その他
検査部では日々の各種内部精度管理と共に、検査結果の前回値チェック・パニックチェック・異常値チェックなどを実施することで、正確かつ迅速な検査結果を提供して臨床各科への診療支援を行っています。
また、CAPサーベイ(College of American Pathology)や日本医師会精度管理・日本臨床検査技師会精度管理などの外部精度管理に参加し、施設間の格差是正にも努めています。
検査件数
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | ||
---|---|---|---|---|---|
総件数 | 4,265,346 | 4,308,864 | 4,139,466 | 4,159,023 | |
一般検査 | 445,489 | 437,576 | 408,485 | 402,519 | |
血液学的検査 | 776,586 | 775,172 | 747,623 | 746,276 | |
細菌学的検査 | 60,824 | 58,447 | 54,418 | 54,497 | |
血清学的検査 | 282,834 | 281,287 | 273,953 | 272,713 | |
生化学的検査 | 2,581,133 | 2,611,098 | 2,500,474 | 2,523,925 | |
病理学的検査 | 32,981 | 33,731 | 33,184 | 34,691 | |
生理機能 | 心機能検査 | 16,671 | 18,179 | 18,425 | 19,425 |
筋電図検査 | 115 | 112 | 71 | 88 | |
脳波検査 | 984 | 807 | 810 | 666 | |
超音波検査 | 4,259 | 4,530 | 4,272 | 4,184 | |
呼吸機能検査 | 7,493 | 8,035 | 7,831 | 8,010 | |
健診・その他 | 55,977 | 79,890 | 89,924 | 92,029 |
資格一覧
取得資格一覧
学会発表等
【2017】
- 土屋貴絵, 坂口武司, 伊藤佳世, 岩永幸子, 佐藤.謙. 同種抗体産生防止を目的として解凍赤血球液を輸血した一症例. 第143回日本輸血・細胞治療学会関東甲信越支部例会 2017.2. 栃木
- 中山智史, 鵜川治子, 佐藤季香, 河端正樹, 坂場幸治. 当院で認めたAPL様形態を示したAMLの1例. 第18回日本検査血液学会学術集会 2017.7. 札幌
- 佐藤雅紀, 岩永幸子, 直井健治, 土屋貴絵, 坂口武司. CD34陽性細胞数測定結果の精度向上への取り組み. 平成29年度日臨技関東甲信支部・首都圏支部医学検査学会(第54回)2017.10. さいたま
- 土屋貴絵, 小森幸子, 直井健治, 佐藤雅紀, 坂口武司. 生化学・免疫検査搬送システム24時間稼動への業務改善. 平成29年度日臨技関東甲信支部・首都圏支部医学検査学会(第54回)2017.10. さいたま
- 神谷明, 結城篤, 濱本隆明, 古桑美香. グラム染色でブドウ球菌が推定され、培養で不一致となった血液培養の2事例. 平成29年度日臨技関東甲信支部・首都圏支部医学検査学会(第54回)2017.10. さいたま
- 道休美咲, 三鍋慎也, 高橋宏美, 川口翔, 古賀絢乃, 加藤貴美, 熊澤文久, 緒方衝, 島﨑英幸, 中西邦昭. 胸水中に出現した肺類上皮血管内皮腫の1例. 第56回日本臨床細胞学会秋季大会 2017.11. 福岡
【2018】
- 森田奈緒. Unroofed Coronary Sinusに冠静脈洞右房開口部狭窄を合併した一例. 日本心エコー図学会. 第29回学術集会 2018.4. 岩手
- 小森幸子, 直井健治, 土屋貴絵, 佐藤雅紀, 坂口武司. B型肝炎治療中にHBs抗体が陰性化した1症例.第67回日本医学検査学会 2018.5. 浜松
- 濱本隆明, 神谷明, 古桑美香, 結城篤. 防衛医科大学校病院におけるCREとCPEの検出状況について. 第67回日本医学検査学会 2018.5. 浜松
- 中山智史, 鵜川治子, 福元菜摘, 山本由貴子, 河端正樹, 坂場幸治. t(9;22)(q34;q11.2)を伴うearly T-precursor acute lymphoblastic leukemia/lymphoma の1例. 第19回日本検査血液学会学術集会 2018.6. さいたま
- 濱本隆明, 神谷明, 古桑美香, 結城篤. .防衛医科大学校病院にて分離されたCandida属の同定検査と薬剤感受性検査の検討. 平成30年度日臨技関甲信支部・首都圏支部医学検査学会(第55回) 2018.10 高崎
- 佐藤雅紀, 小森幸子, 直井健治, 坂口武司. プレリキサホルの必要性を予測可能な検査項目の検討. 平成30年度日臨技関甲信支部・首都圏支部医学検査学会(第55回) 2018.10. 高崎
- 佐藤雅紀, 小森幸子, 直井健治, 関塚久美, 坂口武司. 前日の採血結果を用いた末梢血幹細胞採取におけるプレリキサホル投与条件の検討. 第46回埼玉県医学検査学会 2018.12. さいたま
- 福元菜摘, 中山智史, 山本由貴子, 道休美咲, 鵜川治子, 坂場幸治. Richter症候群の高悪性度B細胞性リンパ腫から認めたFISH解析の有用性. 第46回埼玉県医学検査学会 2018.12. さいたま
- 土屋貴絵, 石井恵, 河端.正樹, 坂口武司. 尿定性検査における再検基準の見直し. 第46回埼玉県医学検査学会 2018.12. さいたま
【和文原著論文】
- 濱本隆明. 微生物検査における精度管理の現状と今後. 臨床病理. 66巻, 10号, 1117-1120, 2018
【英文原著論文】
- Nakayama S, Oda T, Minabe S, Bamba Y, Ukawa H, Sato R, Kawabata M, Horiuchi T, Watanabe J, Kimura F, Shimazaki H, Ogata S, Nakanishi K. Primary Nonsecretory Plasma Cell Leukemia With Multiple Chromosomal Abnormalities: A Case Report. Archives of Iranian Medicine 21巻, 1号. 2018.1
【2019】
- 森田奈緖. 術後遠隔期の心膜血腫により収縮性心膜炎を発症した一例. 日本心エコー図学会. 第30回学術集会 2019.5. 松本
- 佐藤雅紀. 小森幸子, 直井健治, 土屋貴絵, 坂口武司. 尿定量検査における保存条件の検討. 第68回日本医学検査学会. 2019.5 下関
- 山本由貴子, 中山智史, 福元菜摘, 道休美咲, 吉川淑香, 鵜川治子. 当院血液・凝固検査室での目視・用手法検査項目における内部精度管理手法の構築. 第68回日本医学検査学会 2019.5. 下関
- 道休美咲, 三鍋慎也, 高橋宏美, 川口翔, 寺田章作, 鵜川治子. ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程に則した当院の業務改善. 第68回日本医学検査学会 2019.5. 下関
- 中山美咲, 三鍋慎也, 高橋宏美,川口翔, 緒方衝, 松熊晋. 胆管intraductal tubulopapillary neoplasm (ITPN)の1例. 第58回日本臨床細胞学会秋期大会 2019.11. 岡山
- 神谷明, 濱本隆明, 古桑美香, 松熊晋. 国外での感染が疑われた過粘稠性Klebsiella pneumoniae感染症の1症例. 第47回埼玉県医学検査学会 2019.12. さいたま
- 佐藤雅紀, 坂口武司, 直井健治, 鵜川治子, 松熊晋. DMAT隊員養成研修を通して得た学びと、その活用を目指して. 第47回埼玉県医学検査学会 2019.12. さいたま
- 中山美咲, 中山智史, 吉川淑香,山本由貴子, 坂場幸治,鵜川治子, 宮居弘輔, 松熊晋. BPDCPNと鑑別を要したt(9;11)(p21.3;q23.3)を伴うAMLの1例. 第47回埼玉県医学検査学会 2019.12. さいたま