診療科・部門 Department

皮膚科

  • 教授佐藤 貴浩
    • 専門分野皮膚アレルギー、発汗異常
    • 資格等
      • 日本皮膚科学会認定専門医
      • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、指導医
  • 准教授端本 宇志
    • 専門分野かゆみ、皮膚アレルギー、膠原病
    • 資格等
      • 日本皮膚科学会認定専門医
      • 日本アレルギー学会認定専門医(皮膚科)
  • 講師髙井 彩也華
    • 専門分野皮膚科一般
    • 資格等
      • 日本皮膚科学会認定専門医
  • 助教鈴木 花瑠
    • 専門分野皮膚科一般
    • 資格等
      • 日本皮膚科学会認定専門医
  • 助教吉留 佳代
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医倉橋 和之
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医赤井 望
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医佐藤 雄志
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医曽田 朋子
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医板垣 翔大
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医石塚 友記子
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医深谷 薫子
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医樋口 紗羅
    • 専門分野皮膚科一般
  • 専修医山本 崇広
    • 専門分野皮膚科一般
  • 非常勤山﨑 雄貴
    • 専門分野皮膚科一般
  • 通修医品田 結衣
    • 専門分野皮膚科一般
皮膚科受付

外来診療は午前9:00~12:00です。初診受付は11:00までです。
初診医2名、再診医2名、外来処置室2名~3名の医師が交代で診療にあたっています。
かぶれやニキビ、水虫など一般的な病気から、良性腫瘍、がんなどの悪性腫瘍、ウィルス感染症、細菌感染症、難治なアレルギー疾患、膠原病などに広く対応いたします。
午後は腫瘍・乾癬・アレルギー・発汗異常・膠原病の専門外来と病棟診療を行っています。
初診の方(当科受診が初めての方もしくは過去1年以上受診されていない方)は紹介状が必要です。必ずご持参いただき、受付で提出ください。

お知らせ

発汗機能検査の一時中止について:当科では現在一部の発汗機能検査を中止しております。
そのためしばらくの間、発汗異常症(掌蹠、腋窩多汗症を除く)の新規患者様の受け入れを中止いたします。
検査及び受け入れが可能になり次第あらためてホームページにてお知らせいたします。
患者様、医療機関の先生方には大変ご不便をおかけしますが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。

いろいろなアレルギー疾患の原因検索、悪性腫瘍の手術や術後化学療法、乾癬の生物学的製剤治療、各種膠原病の検査・治療、まれなものとしては汗の病気(多汗症や無汗症)の診察も可能です。

診療時間  CONSULTATION
平日の午後 AFTERNOON OF WEEKDAY(APPOINTMENT ONLY)

専門によって曜日が異なります。
専門外来の受診は予約制となっておりますので、
あらかじめ初診を受診下さるようお願い致します。

●乾癬外来

乾癬(かんせん)とは、皮膚から少し盛り上がったはっきりした赤い発疹ができ、そこに銀白色のフケのような垢(あか)が溜まり、ポロポロとはがれ落ちる病気です。
もともと欧米人に多い病気でしたが、食生活の変化により最近はわが国にも多く、10万人以上の患者さんがいるといわれています。
ひどくなると全身の皮膚が真っ赤になったり、発疹の上に膿を持ち高熱に襲われたり、関節の痛みや腫れを伴ったりする方もいます。
乾癬外来はこのような乾癬をはじめとする炎症性角化症の患者さんを対象とした外来です。
主にビタミン D3 軟膏やステロイド軟膏などを根気よく外用していただくことからはじめていただきます。外用薬の効果が充分えられないときにはPUVA療法、ナローバンドUVB療法などの光線療法を行っています。症状によっては入院していただきます。ビタミン A 誘導体 (レチノイド) や免疫抑制剤 (シクロスポリン) などの内服療法もときに行いますが、いろいろな副作用もありますので定期的な検査が必要です。これらの治療でもよくならない方では近年新しく開発された生物学的製剤と呼ばれるものを用いることもあります。外来通院で治療をうけられますが、費用のかかるのがやや難点です。また副作用他の問題もあり、初めは入院していろいろな検査をうけていただいたうえで、使用可能かどうかを相談します。
このように個々の患者さんに何が最適か考え、ライフスタイルにも合わせた治療法を提案いたします。

診療日・・・月曜日午後

●膠原病外来

【膠原病とは】
膠原病とは、皮膚を含めて内蔵や関節にいたるまで、色々な臓器に症状が生じる自己免疫性疾患の一群です。
自分にとって不都合な物(細菌、ウイルス、異物など)を攻撃するシステムを「免疫」と言いますが、この「免疫」システムが、誤って自分の体を攻撃してしまうことがあります。その様な状況で全身に症状をきたす疾患を総称して「膠原病」と呼んでいます。

【膠原病の皮膚症状】
多くの膠原病では皮膚症状をともないます。当皮膚科では、膠原病の皮膚症状を中心に、ひろく膠原病を診察しています。もちろん合併する疾患や症状に対してはそれぞれの専門の先生をご紹介し、皮膚科でも一緒に診察にあたります。

膠原病の皮膚症状

皮膚が硬くなり、突っ張るような感じが指から出現した場合は、全身性強皮症と関連していることがあります。

膠原病の皮膚症状

環状(わっかの形)をした紅斑は、シェーグレン症候群やエリテマトーデス、と呼ばれる膠原病に関連していることがあります。

【皮膚科で対象となる膠原病】
膠原病の中でも、全身性強皮症、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、ベーチェット病と呼ばれる疾患は皮膚症状の強い膠原病であり、皮膚症状を通じて全身の状態を洞察しつつ、各患者さん固有の背景をふまえた診療をしています。
また、モルフェア(限局性強皮症)や円板状皮膚エリテマトーデス、ループス脂肪織炎、膠原病に伴う脱毛症など、皮膚症状が主体となる膠原病についても、積極的に診察、治療を行っています。

皮膚が膠原病の初発症状となることはよくあります。全身の病気ですが皮膚科が中心となって治療する症状も多く、お困りの方は一度ご相談ください。

診療日・・・月曜日午後

●アレルギー外来

【対象疾患】
アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、食物・薬剤・金属アレルギー、痒疹、蕁麻疹など

【アトピー性皮膚炎】
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患の代表ともいえる病気です。しかし最近の研究では皮膚の乾燥による皮膚のバリア機能の低下が問題で、そこに原因となる異物(アレルゲン)や汗などの刺激が加わることで、湿疹とかゆみを慢性に繰り返すといわれています。血液検査やパッチテスト『写真1』を行うことで悪化因子の特定を行い、生活指導を行っております。治療としては、保湿外用剤を用いたスキンケアに加え、ステロイドやタクロリムス外用療法、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤の内服、また重症な患者さまには紫外線療法なども行っています。

【遅延型アレルギー<図1>】
接触皮膚炎(かぶれ)や食物・薬剤・金属などが原因で湿疹やその他の発疹が出ることがあります。遅延型アレルギーと呼ばれるアレルギー反応の一種です。パッチテストや可能なものについては血液検査による悪化因子の特定を行っています。


遅延型アレルギー<図1>

【即時型アレルギー<図2>】
食物、薬剤など、さまざまな原因物質(アレルゲン)を摂取したり触れたりすると、短時間に蕁麻疹の症状(蚊に刺されたようなかゆみを伴う赤い皮疹)が誘発されることがあります。血圧低下や意識消失などをきたすアナフィラキシーという重症型もあります。即時型アレルギーと呼ばれるアレルギー反応の一種です。問診上、アレルゲンの関与が疑われる場合は、血液検査やプリックテスト『写真2』を行います。さらに必要があれば、実際にアレルゲンを経口的に摂取していただく内服誘発試験も行われます。ただし、内服誘発試験は重篤な発作を誘発する危険性がありますので、入院の上、医師の十分な注意のもとに行います。


即時型アレルギー<図2>

【痒疹】
腕やすね、そしてからだなどに非常に痒いポツポツとした発疹が出て、なかなか治らず困る病気があり痒疹と呼ばれます。
一般的にいう“湿疹”とは別の病気です(写真3)。腎臓や肝臓、その他のいろいろな内臓の病気、またはある種のアレルギー反応で起こると考えられています。そのためいろいろな検査をして原因を探していきます。非常に難治で長年悩んでいる方も多く、検査や治療のために入院していただくこともあります。


痒疹

診療日・・・月曜日午後

●発汗異常外来

発汗異常外来では、日常生活に支障をきたすほど多い汗をかく方、また逆に汗を全くかかないために体温調整がうまくできない方などを対象に外来診察を行っています。

①多汗症:
主に掌や足の裏、わきに汗の分泌量が多い方のうち、・左右対称性・週1 回以上の多汗エピソード・25歳以下・家族の中に同様の症状の方がいる・睡眠中は多汗ではない の6項目中、2項目を満たす方が治療対象となります。

治療
塩化アルミニウム溶液・D-barなど液体の治療薬があります。
イオントフォレーシスという装置を使った治療も行う予定です。

②無汗症:
本来汗をかく状況である、運動時や高温・多湿といった環境においても汗を全くかかないという疾患の方をさします。

検査
多汗症・無汗症ともに 自覚症状のある患者さまに客観的評価を行うことで診断に役立てたるため、以下のような検査をさせていただきます。

・ミノール法

ミノール法

でんぷんの粉を使って汗の量を測定します。(上図)


・QSART(定量的軸索反射性発汗試験)
多汗症の治療でも使用するイオントフォレーシスという装置を使って汗の量を判定します。

診療日・・・木曜日午後

外来患者数 約18,000名/年
入院患者数 約200名/年
生検・手術件数(外来・病棟) 約950件/年
病床 12床

研修について

防衛医大卒業生
初任実務研修:2年間のうち3か月~6か月
専門研修:2ないし3年(防衛医科大学校病院)

他大学卒業生
防衛医科大学校及び日本専門医機構認定連携施設にて研修、ローテート。

外来診療は当初、指導医の陪席をしながら診断、治療の流れを学びます。また皮膚生検や良性腫瘍切除などを手術経験豊富な上級医の指導をうけながら行います。
また各専門外来診療に参加することもでき、特定の疾患に対する理解を深め、一般皮膚科だけでなく専門性の高い診療技術を学びます。
入院診療は病棟医長の下、患者さんをチームで診療します。その際、治療方針や病態の評価はチーム内で意見交換を行い、週1回の教授回診、病棟臨床検討会で各患者さんに対する理解を無理なくさらに深めていくことができます。
また希望に応じて臨床・基礎研究に参加、従事することも可能です。医学研究科への進学による学位取得も推奨しています。


皮膚科専門医について

皮膚科学会入会後5年以降で受験可能になります。研修期間内に多くの症例経験を積み、技術を習得していただくとともに、国内外での学会発表や邦文誌・欧文誌への論文発表を積極的に行い、皮膚科専門医受験資格を十分に満たすことが可能です。

詳しくは、日本専門医機構認定「防衛医科大学校医学部皮膚科研修プログラム」を参照下さい。

アレルギー専門医について

当皮膚科は日本アレルギー学会認定教育研修施設となっています。6年以上の臨床経験(ただしアレルギー学会に連続5年以上在籍)のうち、3年以上当皮膚科にて研修いただくことでアレルギー専門医受験資格がえられます。ただし受験時に皮膚科専門医資格をすでに取得していることが条件です。

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